オートバックス日産セレナ

【実録】日産セレナ(C27)オートバックスで法定12ヶ月点検を実施してみた!

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皆さんは、自動車の点検をどのくらいの間隔でされていますか?
車検は必ず受けなければならないことは知られていますが、その他にも義務とされている点検をご存知でしょうか?

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12ヶ月点検

12ヶ月点検(1年点検)は、安全に走行するための定期点検整備のことです。
12ヶ月点検は1年毎に受けるもので、法定点検と呼ばれています。
この法定点検は法律(道路運送車両 第48条)で定められており、「義務」とされています。
一番は、自動車の故障を未然に防げることが、12ヶ月点検を行う最大のメリットです。

【道路運送車両 第48条】
自動車(小型特殊自動車を除く。以下この項、次条第一項及び第五十四条第四項において同じ。)の使用者は、次の各号に掲げる自動車について、それぞれ当該各号に掲げる期間ごとに、点検の時期及び自動車の種別、用途等に応じ国土交通省令で定める技術上の基準により自動車を点検しなければならない。

参考: 国土交通省

法定点検(12ヶ月点検)を受けないと罰則はあるの?

12ヶ月点検は、実施しなくても特に罰則はありません。
ですが、法律で定められている1年毎の点検整備は自動車を使用する者の義務とされています。
点検不良による交通事故を起こしてからでは取り返しがつかないため、時間と費用は掛かりますがリスクを減らすために重要な点検です。

12ヶ月点検と車検の違いは?

12ヶ月点検

車検とは・・・?

自動車の検査(車検)は、検査時点において自動車が安全・環境基準に適合しているか、一定期間ごとに国が必要最小限のチェックをしているもので、自動車検査証(車検証)の有効期間内の安全性を保証するものではありません。
>> 国土交通省より引用

車検 ≠ 点検・整備
車検に合格したとしても点検・整備は省略できるものではありません

12ヶ月点検とは・・・?

次の車検や点検までの期間を見据え、自動車が安全に走行できるよう点検し必要に応じて油脂類の交換やブレーキパッドなどの部品交換を含め総合的に整備することです。

12ヶ月点検 = 安全のための点検・整備

12ヶ月点検の内容

12ヶ月点検では27項目にわたって各部をチェックします。
オートバックスで点検を実施している27項目の内容は下記の通りです。
>>オートバックスHPより引用

かじ取り装置/パワーステアリング装置

◆ベルトの緩みと損傷
プーリー間のベルト中央部を手で押したとき(約10kg)、たわみの量が規定の範囲にあるかをスケールなどを使って点検します。また、ベルト全周にわたって内側や側面に著しい摩耗や損傷、亀裂がないかを点検します。

制動装置

ブレーキ・ペダル

◆ペダルの遊びや踏み込んだときの床との隙間
エンジンを停止してブレーキペダルを数回踏み、ブースター内を大気圧にしてからブレーキペダルを手で抵抗を感じるまで押します。ペダルの遊びの量が規定の範囲にあるかを点検します。
エンジンをかけた状態でブレーキペダルを強く踏み込んで、ペダルと床の隙間が規定の範囲にあるかをスケールで点検します。また、踏みごたえからブレーキラインにエアの混入がないかを点検します。

◆ブレーキの利き具合
ドライ路面において踏力に応じた制動力が得られ、進行方向に対してまっすぐに止まることができるかを点検します。ブレーキテスターを利用する場合は左右前後輪の制動力の総和および左右差が規定値にあるかを点検します。

駐車ブレーキ機構

◆引きしろ(踏みしろ)
パーキングブレーキレバーやペダルを規定の力で操作したとき、引きしろ(踏みしろ)が規定のノッチ数(ラチェットがかみ込む音で確認)の範囲にあるか、また開放時に走行位置に保持されるかを点検します。

◆ブレーキの利き具合
ドライ路面の急坂(20%勾配)で停止状態が保持できるかを点検します。ブレーキテスターで点検する場合は制動力が規定値以上あるかを点検します。

ブレーキホースおよびパイプ

◆漏れ、損傷および取付状態
ブレーキホースやパイプ、その接続部に液漏れや損傷がないかを点検します。また走行による振動やハンドル操作によりパイプやホースが車体などその他の部分と干渉しないかを点検します。さらに接続部分やクランプに緩みがないか、スパナなどを使って点検します。

マスターシリンダー、ホイールシリンダー、ディスクキャリパー

◆液漏れ
マスターシリンダーの周辺から液漏れがないかを点検します。ドラムブレーキであればブレーキドラムを取り外し、ホイールシリンダーのブーツ周辺から液漏れがないかを点検します。ディスクブレーキであればホイールを取り外しディスクキャリパーの周辺から液漏れがないかを点検します。

ブレーキドラム・ブレーキシュー

◆ドラムとライニングの隙間
ドラムブレーキではブレーキぺダルもしくはパーキングブレーキレバーを数回操作しブレーキシューを安定させた後、タイヤを手で回したときに引きずりがないかを点検します。

◆シューの摺動部分およびライニングの摩耗
ドラムブレーキについては、ドラムカバーを取り外すかライニング残量点検孔からライニングの残量を点検します。またライニングの端面に亀裂、剥離などの損傷がないかも確認します。さらにシューの戻り不良(ブレーキの引きずり)、ライニングの厚み、リベットやボルトの緩み、アンカピンの摩耗、スプリングのへたりも点検します。

ブレーキディスクおよびパッド

◆ディスクとパッドの隙間
タイヤを手で回したときにブレーキに異状な引きずりがないかを点検します。

◆パッドの摩耗
ホイールを取り外してキャリパーの点検孔からパッドの厚みを点検します。また必要に応じてスケールなどを使って測定します。

走行装置

ホイール、タイヤの状態

◆タイヤの状態
タイヤゲージを用いて空気圧が規定値であるかを点検します。またタイヤの全周にわたり亀裂や損傷がないか、異物が刺さったりかみ込んだりしていないか、偏摩耗がないかを点検します。さらにタイヤのスリップサインを点検するか、タイヤの接地面の全周にわたって溝の深さが規定値以上あるかをディプスゲージなどで測定します。

◆ホイールナットおよびホイールボルトの緩み
ホイールナット、ホイールボルトに緩みがないかをレンチを使って点検します。

動力伝達装置

クラッチ

◆ペダルの遊び、切れたときの床との隙間
クラッチペダルを手で抵抗を感じるまで押し、遊びの量が規定の範囲にあるかを点検します。またレリーズフォークの先端を手で動かし、遊びの量が規定の範囲にあるかをスケールを使って点検します。さらにクラッチがつながる直前のクラッチペダルと床板との隙間が規定の範囲にあるかを点検します。

トランスミッション・トランスファー

◆オイル漏れ、オイル量
トランスミッションおよびトランスファー本体周辺(ケースの合わせ目など)やオイルシール部からオイル漏れがないかを点検します。M/T車はトランスミッションおよびトランスファーのフィラープラグを取り外し、プラグ穴に指を入れるなどしてオイル量を点検します。A/T車はシフトレバーをゆっくり各レンジにシフトした後、Pレンジに戻してレベルゲージでオイル量を点検します。

プロペラシャフト・ドライブシャフト

◆連結部の緩み
プロペラシャフトのジョイントフランジヨーク取付ボルト、ナット、センターベアリングブラケット取付ボルト、そしてドライブシャフトの取付ナットに緩みがないかを点検します。

電気装置

点火装置

◆点火プラグ(スパークプラグ)の状態
スパークプラグ(白金プラグおよびイリジウムプラグを除く)を取り外し、電極に汚れ、損傷や摩耗がないか、絶縁碍子に焼損がないかを点検します。また中心電極と接地電極との隙間(プラグギャップ)が規定の範囲にあるか、ゲージを使って点検します。

◆点火時期
規定のアイドリング回転数で、タイミングライトなどを用いて点火時期が適切であるかをクランクプーリーなどの合わせマークを見て点検します。

◆ディストリビューターのキャップの状態
ディストリビューターを備えるエンジンの場合、キャップおよびローターに汚れがないかなど正常に働くかを確認します。

バッテリー

◆ターミナル部の接続状態
バッテリーのターミナル部が緩みや腐食によって接続不良になってないかを点検します。

原動機

エンジン本体

◆排気の状態
ガソリンエンジンは、タコメーターなどを用いてアイドリング回転数が規定の範囲にあるかを確認した後、排気ガスの色が白煙や黒煙でないかを目視で点検します。またアイドリング時のCO(一酸化炭素)およびHC(炭化水素)の排出濃度をCO・HCテスターにより点検します。ディーゼルエンジンについては異状な黒煙を排出していないかを目視で点検します。

◆エアクリーナーエレメントの状態
エレメントを取り外して、汚れ、詰まり、損傷などがないかを点検します。

潤滑装置

◆オイル漏れ
シリンダーヘッドカバー、オイルパン、ドレンプラグなどからオイル漏れがないか、またオイルクーラーのホースなどに劣化によるふくらみや亀裂、損傷がないかを点検します。

冷却装置

◆ファンベルトの緩みと損傷
プーリー間のベルト中央部を手で押したとき(約10kg)、たわみの量が規定の範囲にあるかをスケールなどを使って点検します。またはベルトテンションゲージ(張力計)を用いてベルトの張力が規定値内にあるかを点検します。

◆水漏れ
ラジエター、ウォーターポンプ、ラジエターホース、ヒーターホースなどから水漏れがないかを点検します。

エキゾーストパイプとマフラー

◆取り付けの緩みと損傷
エキゾーストパイプおよびマフラーの取付部、接続部など、各部に緩みがないかを手で揺するなどして点検します。またエンジンを始動して接続部などから排気ガスが漏れていないかを点検します。

その他

◆車載式故障診断装置の診断結果
スキャンツールの接続部を車載式故障診断装置と接続して診断の結果を読み取って点検します。または診断の対象となるインジケーター類が点灯または点滅し続けないかを点検します。

12ヶ月点検には含まれていないが計画的に実施しなければならないもの

上記で紹介した12ヶ月点検の項目には含まれていないものの、お車の状態をみながら以下のメンテナンスを実施します。

・エンジンオイル・オイルフィルターの交換
・タイヤのローテーション
・冷却水の交換
・ブレーキフルードの交換
・エアクリーナエレメントの清掃あるいは交換

オートバックスの点検記録簿

2024年10月に日産セレナ(C27)の12ヶ月点検時の点検記録簿です。
総走行距離が10万kmを超え、これからも安全に乗り続けるために点検を実施しました。
タイヤ・バッテリー・油脂類などについては、定期的に交換をしていたため今回の点検は問題なくクリアしました。追加整備として、ホイール当たり面防錆処理のみ追加しました。

ディーラーやカー用品店、ガソリンスタンド等で12ヶ月点検を実施した際に点検記録簿が受け取れるため保管しておきましょう。

オートバックスの12ヶ月点検費用

いくらかかるの?

12ヶ月点検の費用は一般的に10,000円~20,000円が目安となります。
点検と同時にエンジンオイルやバッテリーなどの消耗品を交換する場合は別途費用が発生します。
ディーラーやオートバックスのようなカー用品店では、メンテナンスパックが用意されているので維持費を上手に抑えたい方はこういったプランに加入することをおすすめします。
今回、筆者が依頼したオートバックスの12ヶ月点検費用は13,200円(税込)でした。

日産ディーラーから届いた12ヶ月点検の案内には、基本料金24,310円でした。

(消費税10%含む)
項目料金
法定点検基本料金13,200円
ホイル当たり面防錆処理(4ヶ所)2,200円
車検実施割引き▲1,000円
合計14,400円

直近の車検を同じオートバックスに依頼していたため、1,000円割引が適用されていました。

まとめ

法定12ヶ月点検は安全に自動車を乗るために必要な点検・整備になります。
もちろん時間とお金が必要ですが、点検・整備を行わずに大きな故障をしたら元も子もないありません。費用を節約したい方は、点検パックに加入することもいいと思いますし、時間が無い方やディーラーやカー用品店に行くことが面倒な方は出張車検のセイビー を利用することもいいと思います。
今では、様々なサービスがあり自身のライフスタイルにあった選択をすることが何よりいいのではないでしょうか。